3つのレベルからなるコースでは、各レベルで異なった内容を学習すると共に、テイスティングの練習を重ねていきます。
3レベルの最後に行われる最終試験を受験し、ソムリエ資格を得るためには、全てのレベルを受講することが義務付けられています。
体系化されたカリキュラムは、ワインの初心者であっても、ワインの基礎からアビナメントと言われるワインと食のペアリング理論までを
効率的に学ぶことができるように考えられています。
また、すでにワインの知識がある方にとっても、ワインを理論的に理解していくAIS(イタリアソムリエ協会)のメソッドを取り入れることは、ワインに対する新たな視点を加えてくれるでしょう。
「イタリアワインは難しい」と言われる所以である地域ごとの多様性、知れば知るほどその豊かさに魅了されていきます。
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レベル
ブドウ栽培、醸造学、ソムリエのプロフェッショナルの基礎となるテイスティング•サービスのテクニック、適切なワインのサービス温度からカンティーナ管理、そしてその他の飲料についても学びます。
1.ソムリエの役割・重要性
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イタリアソムリエ協会のコースについて説明
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“ソムリエ“の本質とレストラン業界においての役割
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タストヴァン、テイスティンググラス、その他ソムリエの備品
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サービス実習のデモンストレーション
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テイスティングについて
《実習》:3種類のワインの紹介(うち1種はクラシコ法スプマンテ)
2.ブドウ栽培
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ブドウの木:世界の中での発達および普及状況
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植物学上でのブドウの生育サイクル
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栽培設備、剪定、収穫
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主要ブドウ品種
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ブドウ栽培とワインクオリティー
《実習》:3種類のワインテイスティング(州によるセレクション)
3.ワイン醸造法 -ワインの製造
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ブドウの果実と果汁
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ワインの酒製造システム
《実習》:白ワイン1種、ロゼワイン1種、赤ワイン1種のテイスティング
4.ワイン醸造法 -ワインの構成要素
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ワインの構成要素とその味の特徴
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ワイナリーでの作業、ワインの安定化
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ワインの熟成について
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品質の変化、欠陥・病気について
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《実習》: 赤ワインで年代の若い物・古い物を1種類ずつ飲み比べる
(同種のワイン年代違い)
5.テイスティングのテクニック - 視覚による観察
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見た目による分析
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テイスティングを行うための条件
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A.I.S方式テイスティング、及び用語を使っての表現
《実習》: 白ワイン(発泡性・若いタイプ)、白ワイン(熟成したもの)、スプマンテを各1種
6.テイスティングのテクニック - 臭覚による観察
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香りによるワインの分析方法
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香りの分類
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A.I.S方式テイスティング、及び用語を使っての表現
《実習》: 香りの高いワイン、赤ワイン(若いタイプ・熟成タイプ)各1種
7.テイスティングのテクニック - 味覚による観察
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味覚による分析方法について
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口の中での味わいについて、触感と味と香りについて
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A.I.S方式テイスティング、及び用語を使っての表現
《実習》: 水とグリセリン・砂糖・アルコール・エチル基・クエン酸・酒石酸・塩・タンニン
を混ぜ合わせ、“まろやかさ”と“硬さ”を実験する
8.ワイン醸造について -スプマンテ-
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イタリアだけではなく世界的にも有名で重要な醸造法でもある「クラシコ法」の特徴を学ぶ。
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マルティノッティ(シャルマー)法の特徴を学ぶ。
《実習》: クラシコ法・シャルマー法にて造られたスプマンテ(辛口/甘口)を各1種
9.ワイン醸造について -パッシート-
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パッシートワインの製造と特徴
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パッシートワイン、遅摘みワイン、貴腐ワイン、アイスワイン、ヴィーノ・リクオローゾ(酒精強化)、などについて。
《実習》: パッシートワイン、貴腐ワイン又はアイスワイン、リクオローゾ(甘口)を各1種
10. ワインの法律と表示・イタリア国内の産地
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ワインの分類について: IGP, DOC/DOCG-DOP等
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EU内の一般的な法律について
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ラベルの読み方
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主な栽培ブドウ品種(原産のものインターナショナルなもの)
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《実習》: IGP、DOC−DOCG/DOPのワインを各1種
11.ビール
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ビール:生産、種類、その分類
《実習》: ビール(一般的なもの、赤、修道院ビール)を各1種
12.蒸留酒とリキュール
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蒸留法の違い、分類(グラッパ・ラム・コニャック・アルマニャック・カルヴァドス・テキーラ等)
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穀物から作られる主な蒸留酒(ウィスキー、ウォッカ、ジンなど)
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リキュールについて
《実習》: 蒸留酒(穀物のもの、ワインからできたもの)各1種
13.ソムリエの役割
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レストランのカンティーナ管理
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ワインリストについて
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サービス温度について
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ワインサービスの実践
《実習》: 3種類それぞれ特徴の違うワイン
14. ワイナリー訪問
15. 自己確認テスト・テイスティング理解度の確認

Associazione Italiana Sommelier





